マル激トーク・オン・ディマンド 第307回 西部邁流、保守主義のすすめ

ゲスト:西部邁氏(評論家・秀明大学学頭)

  • PART1

0:00 今週のニュースから〜松井松下弁護士の懲戒〜今や少数の人権派弁護士〜

0:05 経済学者だった西部氏と宮台氏の接点〜西部氏の小泉評価〜『マス』『ポピュリズム』という言葉の響き〜既得権益というと悪いイメージがあるが・・〜中曽根時代・内需拡大からバブル〜もとからあったアメリカ追従〜

0:19 構造・ストラクチャー〜ブルーカラーをコンピューターシステムに置き換える〜一億総保守化でなくアメリカ化〜コンサーバティブ・放蕩者〜日本の現状維持・保守は何なのか〜概念を考えるのが苦手な日本人〜保守と右翼、実態と形式〜

0:37 現代日本に残る、英知を感じさせるものとは〜知識人の裏切り〜ハンナ・アレントの『人間の条件』〜財と富〜進歩派が目指したもの、パーフェクティビティ〜二つの革命〜

0:48 かつての西部氏と宮台氏の相違点〜囚人のジレンマ〜推論のための納得のいく前提〜歴史からは離れられない〜ネオコンフランクフルター国際法性善説

  • PART2

0:00 西部氏、柳沢大臣の『産む機械発言』について〜自由が何か考えてこなかった〜宮台氏、先のデイキャッチで語ったこと〜社会科学の視座から見た自然な言い方〜大臣としての発言として問題ないか〜今の大臣など大したものじゃない〜

0:08 嫌われたアメリカ流のフェミニズム柳沢大臣の家族〜中川氏の核保有論について〜西部氏の新刊〜反撃能力〜日本のためにアメリカが核を撃つわけがない〜予防的先制をしないという決断ができるか〜

0:21 美しい国について〜どれだけ醜くなったか〜再チャレンジについて〜展望がないとチャレンジできない〜岸信介アメリカ派だった〜教育基本法〜宮台氏への激励〜西部氏は誤解されやすい〜

マル激トーク・オン・ディマンド 第306回 NHK裁判報道で見落としてはならないこと

ゲスト:山田健太氏(専修大学助教授)

  • PART1

0:00 六カ国協議〜日本だけが経済制裁を続ける〜NHKが持つ様々な切り口〜山田氏、各メディアでの扱いについて〜一般用語と法律用語〜具体的な圧力は無かった・パフォーマティブアクション〜執拗な改正要求〜

0:17 推定無罪〜刑事裁判ではやむ終えないとも〜裁判所は最大限“あった”と言おうとしたのか〜長井暁チーフプロデューサーの記者会見の一部>〜なぜこのメッセージがメディアにのらないのか〜NHKと朝日の泥仕合魚住昭氏の月刊現代の記事〜無かったことにされた録音テープ〜

0:35 メディアが萎縮・規制されていく時代〜脛に傷を負ったメディア〜自信喪失〜世界最大の新聞部数7000万〜

0:42 期待権〜取材時の説明と違う番組内容なったらダメ〜番組の事前差し止め〜最初に説明した人間が居ない〜公人にも期待権があっていいのか〜

1:07 受信料〜マル激の会費〜BBCの例〜中立な第三者機関、政権交代なしにできるか〜受信料強制のことしか議論にならない〜民度の問題〜国民と政治家の鶏卵問題〜一時的には悪くなる〜

1:22 NHKはむしろ良くやっている?〜受信料はBBCの半分〜皆様のためのNHKBBCの多様性とNHKの普遍性・中立性〜天皇万歳を流してもいい〜中立でない中道〜数的平等〜戦前体勢を維持する新聞〜宮台氏、自分のラジオにくるクレームが減った理由〜このままでもいいか〜<インタビュー『創』編集長 篠田博之さん、SKY TG24 極東特派員ビオ・デミリアさん>

  • PART2

0:00 あるある大辞典などのやらせ問題〜朝日がジャーナリスト宣言をやめてしまった〜各局の関連子会社の一覧表〜制作会社の実情〜今回は特殊な例か〜批判ではなく褒めるのなら問題が起き難い〜不安ゆえの攻撃対象にメディアが曝されている側面〜

0:13 主要テレビ局、独占によって義務も負ってしまう〜アカデミズムの世界でも増える捏造〜競争が激化してる割に裕福だという矛盾〜効率化とコスト〜国際競争と新規参入にさらされていない〜偽装請負問題との相似〜プロダクションが儲かる仕組み〜視聴者がテレビの裏側を知る必要はあるのか〜

0:42 <鳥賀陽弘道氏の記者会見>オリコン訴訟、メディアは扱ってない〜計算方法を明かさない〜萎縮効果を狙った巨額訴訟が増えている〜訴訟額が高いほど弁護士費用が高いのはなぜか〜宮台氏、あるシンポジウムでのメディア人の本音、記者クラブによって臆病になっている自覚〜

参考リンク

オリコン訴訟問題の鳥賀陽弘道氏のHP(http://ugaya.com/

マル激トーク・オン・ディマンド 第305回(2007年02月02日) 地域の「ハブ」としての公立校再生プランとは

ゲスト:藤原和博氏(東京都杉並区立和田中学校長)

  • PART1

0:00 前回放送のゲートキーパー法、弁護士除外〜温暖化問題〜NHK裁判〜

0:07 藤原氏紹介〜宮台氏との共著『よのなかのルール』〜校長になるまで〜反宮台運動もあった〜校長の権限〜45分授業、給食日数〜

0:23 普通に校長になるのは〜校長は『あがり』の職〜配給制時代の米屋の主人、マネジメントの経験が無い〜<『よのなか科』の授業映像>〜解の無い問題〜ハンバーガー店の店長になってみる〜ホームレス、安楽死〜優等生じゃない子のほうが面白い〜地域の参加〜学校の緑〜学生の講師〜

0:51 神保氏の感想〜宮台氏、これが現行制度で可能だということ〜チャレンジの意欲がない〜ネットワークの利用〜人から人に感染する力〜映像に出演した高橋、津田氏の経緯〜ステレオタイプな見方から寛容さへ〜目から鱗を引き起こす〜人の気づきを描く映画が無い〜人間を黙らせる社会〜子供にノイズを与えたくない親による中学受験ブーム〜

  • PART2

0:00 朝日新聞の記事批判〜効率追求はどこまでいくのか〜一度の授業で1000円もらえるか〜地域コミュニケーションの質を上げる〜親でも友達でも無いナナメの関係〜予算面で公立が不利でもない〜

0:15 基礎学力の向上とは何なのか〜ニンテンドウDSで補助学習〜OECDの言う読解力〜ゆとり教育はよかったのか〜分権化すれば良いわけではない〜地域の人間を市民化する〜最初の5人が大事〜図書館を変えた赤木かん子氏〜

0:40 少子化対策には子供を好きになってもらう〜自動的に学ぶサイクルができる〜宗教の構築〜校長になるための新書〜段階の世代を敵にするか味方にするか〜校長の収入〜兼業を認めてもらいたい〜隠蔽体質も変えられる〜藤原氏、次に何をやるか〜

0:55 一年で子供がテレビを見る時間は授業よりも遥かに多い〜テレビ人格〜なんでも二項対立にする〜首都大、偏差値が上がるほどできない人間が増えている〜

参考リンク

藤原和博のよのなかnet(http://www.yononaka.net/

図書館の話題で名前の出た赤木かん子氏のHP(http://www.akagikanko.jp/public_html/index.html

マル激トーク・オン・ディマンド 第304回 死に体ブッシュとほとんど死に体安倍の接点

ゲスト(PART1):霍見芳浩氏(ニューヨーク市立大学教授)                (PART2):海渡雄一氏(弁護士)

  • PART1

0:00 そのまんま東氏当選から見えるシニシズム〜過去の事件について語れない空気〜ブッシュの支持率29%〜鶴見氏、半年前出演時との情勢変化〜反ブッシュの流れの強さ〜

0:14 みんながおかしいと知るのに6年掛かった〜メディアの民主党への恨み〜9.11という救い〜一度した間違いを認められずに同じ党へ入れる心理〜カトリーナでの醜態〜おっちょこちょいで親近感を持たれるブッシュ〜

0:31 アメリカの経済の実態〜アメリカでの不安のポピュリズム〜ブッシュをコントロールする側はバカなのか〜キリスト教原理主義に受けるゲイ差別・進化論排除〜トリクルダウンの幻想〜日本での経済政策との相似〜日本の対人恐怖症、バックラッシュがおきない〜鶴見氏、かつての日本の教育〜うまく生きるよりまともに生きる〜

0:54 アメリカから安倍政権がどう見えているか〜2004年4月29日のAEIでの安倍発言で決まっていた、イラク大量破壊兵器あったと追認〜イラク支援を強化させるねらい〜米民主政権とうまくやっていけるか〜EUはどうみているか〜ワーグナーが好きだといっても叩かれない小泉、子供だと思われている〜拉致問題北朝鮮国交正常化をつぶした安倍〜強硬路線をとる安倍の源泉は何か〜ヒラリーは勝てるか〜

  • PART2

0:00 ぎりぎりまできたゲートキーパー法〜何が問題なのか〜疑わしい取引を警察に通報する、銀行は年間10万件〜見込みで口座を凍結させられてしまう〜東京新聞での取り扱い〜弁護士への適応〜イギリスの例、刑事罰を課せられる〜

0:12 どこまでを守秘義務としてくれるのか〜依頼者密告制度〜相談への萎縮効果がおきる〜マネーロンダリングという言葉で誤魔化される〜弁護士が信頼されなくなってしまう〜

0:21 世界の流れ、FATF〜導入しているイギリス、弁護士の強いアメリカは反対〜なぜ日本まで導入の流れになるのか〜弁護士を警察が監督する立場になる〜密告社会化〜出会い系サイト規正法との類似点、他人を容易に陥れることができる〜宝くじが当たると通報される〜警察権力の力で政治家が発言できない〜

0:37 朝日新聞での取り扱い〜メディアの努力不足〜神保氏、地雷問題での件。記者クラブ〜マスコミを対象に入れる作戦〜実際イギリスでの実績はない〜マネロンマフィア〜推進派の動機付け〜

0:56 共謀罪のその後〜形を変える準備〜共謀罪の内容の確認〜ルール主義のイギリス〜信頼の持てない社会化を促進する〜

マル激トーク・オン・ディマンド 第303回 不都合な真実を不都合でなくするために

ゲスト:福山哲郎氏(参議院議員

  • PART1

0:00 毎日新聞IPCC発表スクープ〜グレーなものを報道する難しさ〜映画『不都合な真実』の各所での扱い〜環境を扱う議員は生き残れない〜福山氏、映画の感想〜環境問題に取り組んだ経緯〜
0:14 もはや環境優等生ではなくなった日本〜アメリカの環境シンクタンクがひっぱりだこ〜イギリス・EUも動き出している〜宮台氏、共同体意識の範囲〜
0:28 福山氏、環境が政策課題にされない4つの理由〜南北問題と国内の貧富〜希望の無い若者が環境にコミットできるか〜1メートルの海面上昇や気温1度上昇がインパクトになるのか〜宮台氏、当事者性から離れた社会運動を肯定する見方〜ナイルパーチレアメタル・ダイアモンド・インドの水、広告との問題〜
0:46 炭素税を導入するのにどういう反対がくるか〜民主党環境税案〜ガソリンの高騰〜後手に回るほど不利になる〜環境に取り組むトヨタ〜グローバルエリートが環境に取り組まざる得なくなる〜環境を語ると引かれる〜日本でパトリ無くなった理由〜福山氏、変化の途上ではないか〜

  • PART2

0:00 スウェーデンの環境レポート、1990年度比で温室効果ガスマイナス・GDP25%上昇、環境と経済の両立〜自然信仰〜夏に別荘を直す〜電力、原子力からの舵きり〜いま形になりそうなグリーン契約法〜NPO法と税制〜政権交代
0:19 再生可能エネルギーが増えない原因〜買取価格の設定が無い〜電力会社の政治力〜原発批判がしにくいのは〜核武装原発、エネルギー安全保障〜
0:25 民主党のCM〜小沢代表の顔の見えなさ〜大人になりつつある〜宮台氏、『共生』という価値〜<グラフ>地球の平均気温とCO2濃度の相似、CO2排出地域と1日1ドル以下で暮らす人の割合の相似〜環境、21世紀での日本の覇権〜

参考リンク
福山哲郎 公式HP(http://www.fukuyama.gr.jp/top/index.php

マル激トーク・オン・ディマンド 第302回(2007年01月12日) 誰のためのホワイトカラー・エグゼンプションなのか

ゲスト:島田陽一氏(早稲田大学教授)

  • PART1

0:00 昨今のニュース、相次ぐ大臣の不祥事について〜安倍総理はもう執着が無い〜アメリカでのホワイトカラーエグゼンプション(WE)〜残業分がタダ働きになるのか〜法案までの経緯〜アメリカの要請〜アメリカでは労働時間規制がない〜

0:19 島田氏の立場〜現状の法と実態の乖離〜稼ぐために残業しているという事のリアリティの無さ〜週労働時間50時間以上の労働者割合のグラフ〜英語圏、インド等に単純労働を投げる〜

0:31 WEの本質〜誰が生き残るための法案か〜優勝劣敗のさらなる加速〜リストラが増えるか〜善意と信頼に基づく仕事〜断れるアメリカ〜裁量性の中身、仕事の量を調整できなければ〜クリストファー・ラッシュ〜エリートのパブリックコントリビューション〜年功制度は長期決算〜

0:48 宮台氏、教育での変化〜ネオリベポストモダン派の対立〜ジャパンアズナンバーワンの過去〜経団連的な道しかないのか〜組織の中に市場原理〜ワーカーホリック、なぜ日本人はこんなに働くのか〜家にコミットできないとすれば〜アメリカに行っても勤勉さが残るのは〜人種と勤勉さ〜何が貢献になるか〜

1:07 他国でのWEの状況、イギリス・フランス〜有給休暇の大きな違い〜カトリックの日曜休日〜日本での有給消化率低下〜社会の主人公はだれなのか〜ソリダリテ〜

  • PART2

0:00 どうすれば良いか〜労働組合以外の労働者集団・コンプライアンス〜経営者が制度を守れないのは〜ボランティアと契約〜権利を認めるとクビにせざるおえなくなるか〜ルールでいくのか信頼でいくのか〜フランスのサルコジ氏、ルールの敷居〜

0:14 WEの根本、結局誰が対象になるのか〜当事者達はWEに興味が無い〜さじ加減のゲーム〜

0:19 放送後記〜通るとは思えない法案〜アメリカがWEを進めるのはなぜか〜企業が残って社会が滅びる〜勝ち逃げするエリート〜自殺率というバロメーター〜速度が早いと自動的にグローバル化